2023年度 真如苑 環境保全・生物保護 市民活動助成“地球・自然・いのちへ”助成実施報告
2023(令和5)年度 助成実施報告
出捐者の皆様からのご寄付により、令和5年度は11団体に総額800万円の助成を実施し、環境保全の活動に役立てていただきました。誠にありがとうございます。
番号 | 団体名 | 団体所在地 | プロジェクト名 | 助成額(円) |
1 | (特活)地域づくり工房 | 長野県 大町市 |
再生可能エネルギーと環境保全の両立をめざす地域づくり実践交流と発信 | 980,000 |
再生可能エネルギーによる乱開発に直面して活動する10の住民団体等を訪問取材し、それに基づきオンライン交流会を公開で開催しました。取材内容と交流を踏まえた政策提言を書籍として刊行し、関係機関に配布するなどして発信しました。 | ||||
2 | 緋熊と黒潮 | 神奈川県 川崎市 |
自然と地域の関わりを考えたい大学生のためのスタディツアーin只見/布沢さとやまっぷ作成プロジェクト | 1,000,000 |
緋熊と黒潮は、2023年度の助成事業として”自然と共生する地域”をテーマとした学生向けスタディツアーの開催や山村集落の魅力を大学生が発掘してイラスト入りのマップにデザインするプロジェクトなどを実施させていただきました。福島県、石川県、宮崎県などのフィールドでプログラムを実施し、のべ70名以上の学生が参加しました。今後は、学生同士のネットワークや作成した「布沢さとやまっぷ」の活用事業を進めていきたいと思っています。 | ||||
3 | (特活)樹木・環境ネットワーク協会 | 東京都 千代田区 |
三輪里山ハニービープロジェクト~町田三輪里山における地域参画促進と憩いの場所づくり | 510,000 |
東京都町田市にある「三輪緑地」。東京ドーム5個程の広さがあり、整備できている場所は一部分です。当里山は地域の散策ルートや子供達の遊び場になっており、里山整備人材の育成を目的に「里山林塾」を開講し、里山整備人材育成に取り組みました。また、ミツバチの養蜂を通じ、里山の山野草の受粉を助け、生態系維持に寄与するとともに、 地域の方とのイベント(植樹、薪割り、炭焼き等)を通じ、地域に愛される三輪里山づくりを行いました。 | ||||
4 | PONDALIZE実行委員会 (通称:沼タイズ) |
埼玉県 比企郡 |
沼の生物文化多様性とアート活動の融合による持続可能な地域づくりプロジェクト | 500,000 |
日本農業遺産である比企丘陵をフィールドに、沼(ため池)農業の生物文化多様性をアート活動で伝える「沼タイズ」2023年度の活動は、海外アーティスト4カ国6名を招聘して多様な地域交流やパフォーマンスを行いました。また沼の生態系や民俗を市民調査で可視化(データ化)し、地域住民の理解やアーティストの作品化に貢献しました。私たちが重視している社会的包摂も地域の保育園や障害者団体との交流が深まり、アート活動による橋渡しに手応えを感じています。滑川町を起点に始まった活動が、今期は近隣8自治体とのネットワークに広がり、来期はさらに多様な展開が見込まれます。 | ||||
5 | (特活)生態教育センター | 東京都 東村山市 |
市民参加による水元公園全域カワセミ個体数一斉調査 | 420,000 |
生物多様性にあふれる水元公園の価値を伝えるべく、水辺の指標動物であるカワセミの個体数調査を市民参加型で行いました。葛飾区民の方を中心に、日本野鳥の会東京の皆様など専門家の方を交えた、計76名の方に参加いただき、10時15分から11時45分までの間、水元公園全域の35地点で定点観察を行いました。その結果、23地点で合計91回のカワセミの飛来が記録され、記録から推測できる個体数は「少なくとも10羽」となりました。 | ||||
6 |
(特活)人まち育てⅠ&Ⅰ | 北海道 札幌市 |
環境と福祉をつないで「環福連携」による湿地保全活動 | 750,000 |
環境保全と福祉をつないで、自然環境の劣化とコミュニティ希薄化という社会課題に取り組む「環福連携」を進める活動を、フリースクール・学習支援・放課後等デイ・子ども食堂・精神科デイケア等と行いました。環境学習活動の他、湿地の植物の苗育成と自然再生地への植栽などを行い、アートプログラムや湿地紹介キットづくりなど、新たなプログラムづくりも進み、今後「環福連携」を進める土台作りができました。 | ||||
7 |
(一社)WATALIS | 宮城県 亘理郡 |
守り育む地域の自然~ミツバチと共に創る 里地里山と繋がる地域共生コミュニティ~ | 1,000,000 |
地域住民と共に遊休農地20aに蜜源植物を植え、ミツバチ5群の飼育を行いました。景観形成と環境保全への意識が高まり「今後も蜜源植物の成長を見守りたい」という声が聞かれました。 アンケートには全員が「参加してよかった」「他の参加者と交流できた」と回答。「自然に触れリフレッシュでき交友関係も広がった」という住民も多く、被災地域の中で小学生から80代までの多様な人達が交流する機会が生まれました。 | ||||
8 |
森の風音 | 滋賀県 大津市 |
高齢者ボランティアが滋賀県と協働して行う都市公園の活性化 | 600,000 |
2001年に成立した本会は、滋賀県営都市公園「びわこ文化公園」西ゾーンで活動を開始し、2024年4月現在、32名の中高年会員が、毎月第1、第3日曜日と毎週水曜日の自主活動日に活動しています。 2023年度は、真如苑の助成金を得て、公園の樹々に樹木板40枚を設置しました。また、長さ約60m、幅約30mの雑木林を間伐して、来園者が憩えるように、シダレザクラと花木を植栽しました。 | ||||
9 |
(特活)ユナイテッドかながわ | 神奈川県 大和市 |
琉球の海や山を守るプロジェクト | 750,000 |
琉球の子ども達が琉球を学び、環境を学びそして防災も学ぶ機会を頂戴し本当にありがとうございました、とっても素晴らしい琉球をこれから守り育てていく子ども達へ、これからも皆様からの応援を宜しくお願い致します。 海のきれいな沖縄だからこそ、守っていかなければならない大切な地域です。 皆様からの応援、本当にありがとうございました。 |
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10 |
(一社)つちからみのれ | 三重県 尾鷲市 |
子どもたちと調査!冬水田んぼと生物多様性 | 740,000 |
三重県尾鷲市向井地区の休耕田で生物多様性を高めるため、日本自然保護協会と協働し「冬水田んぼ」の取り組みを実施しました。地域住民と共に生き物調査・植生調査を行い経過観察を行ったところ、田んぼの水生昆虫や田んぼに生える絶滅危惧種の植物が戻ってきたことがわかりました。参加した地域住民にとっても、田んぼは生物多様性豊かな場所であるという事を感じていただけました。今後も本取組を続け、尾鷲市向井地区の生物多様性を高めていきます。 | ||||
11 |
(特活)ホールアース自然学校 | 静岡県 富士宮市 |
「生物情報集積用GISシステムの構築」及び「情報集積による”見える化マップ”の作成」を土台とした、市民主体による富士宮市の生物多様性の価値や課題、保全可能性の検討 | 750,000 |
ArcGISというwebアプリ及びスマートフォンを用いた生物調査イベントを開催しました。企業の方には、活動の中で利活用して頂くイメージをつけていただくこと、一般の方には、気軽に楽しく生物調査を行なって頂くことを目的にし、イベントを開催しました。イベント後には、オンライン上でのコミュニケーションを通し、各自が日常的で調査を行える仕組みを構築しました。「企業活動のヒントになった」「親子で楽しく自然に親しむ機会を頂いた」という有難いお言葉をいただくことができました。 →助成事務局による取材レポート |