令和4年度「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業費補助金(商用電動車等の普及加速に向けた実証事業)」に係る補助事業の成果の公開について
一般社団法人環境パートナーシップ会議(EPC)及びAZAPA株式会社は、今年度経済産業省より、令和4年度「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業費補助金」の執行団体として採択を受け、本補助事業を執行しました。
令和4年度「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業費補助金」に係る補助事業の成果を、以下のとおり公開しますので、お知らせいたします。
1.本補助事業の目的
本事業は、運輸部門における省エネルギー化のため、自動運転をはじめとした次世代自動車等の開発の加速化、データ連携による運輸最適化や環境性の向上を実現することを目的に、民間団体等が行う実証等の事業に要する経費に対して、その経費の一部を助成する事業です。
なお、本事業は、経済産業省の令和4年度「無人自動運転等のCASE対応に向けた実証・支援事業」の内数として実施するものです。
【統合制御用半導体のシミュレーションによる設計基盤構築事業】
自動運転車両等の先行開発の効率化のため、実機を使用せず車両全体をシミュレーションで評価できるよう、データ連携や最適制御を可能とする半導体等の機能モデル及びモデル接続のガイドラインを構築する事業。
2.とりまとめのポイント
経済産業省において、平成29年3月に産産間(自動車メーカーと部品メーカー、部品メーカー間)及び産学間でモデルを流通させモデルベース開発を普及させるため、モデル間のインターフェースを定義づける「ガイドライン」及びガイドラインを具現化した共通基盤としての「車両性能シミュレーションモデル」が公開されました。その後、熱、運動性能、車両振動、電気自動車電費の性能領域等を広げたガイドライン/ガイドライン準拠モデルの作成が行われ、その内容をMBD推進センター(JAMBE)ホームページにて公開※1しています。
本事業では、近年、モデルベース開発においても自動運転等への対応の必要性が向上していることを踏まえ、とりわけ自動運転車両等の開発に重要となる統合制御用半導体に着目し、令和2年度から、シミュレーション技術を活用した半導体のモデルベース開発を実現するための環境構築を支援してきました。その趣旨に沿って、昨年度は2事業者を採択し、半導体機器の中でもコアとなる部分(CPU、GPUなど)のモデル化やインターフェースの整理を行い、その成果についてはガイドライン等として公開※2しています。
今年度は、昨年度までの成果を踏まえながら、モデル化の範囲の拡大や、ガイドラインに基づく実際のシミュレーションモデルの設計・実装等を進めました。
※1:公開されている「ガイドライン」及び「車両性能シミュレーションモデル」
・経済産業省のプレスリリース(平成29年3月)
(https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10341576/www.meti.go.jp/press/2016/03/20170331010/20170331010.html)
・MBD推進センター(JAMBE)によるガイドライン/ガイドライン準拠モデルの公開(令和3年度)
(https://www.jambe.jp/system/download)
※2:事務局で公開している昨年度の成果
(https://epc.or.jp/fund_dept/mbd_maas/21seika)
3.補助事業者による成果物
統合制御用半導体のシミュレーションによる設計基盤構築事業
補助事業者名 | ガイドライン及びモデル等 |
ルネサスエレクトロニクス株式会社 (法人番号:8020001075701) |
≪ガイドライン≫ ≪モデル≫ |
株式会社両毛システムズ (法人番号:2070001016771) |
≪ガイドライン≫ ≪モデル≫ ・分割ZIPファイルの展開方法について(PDF形式) ≪解説書≫ ・車両モデル入れ替えによる I/F評価事例 解説書(PDF形式) ・HILS化事例解説書(PDF形式) ・外部環境アセット及び交通流連携事例解説書(PDF形式) ≪シミュレータ環境構築方法及び操作手順書≫ |