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交渉 ラストミニッツ -現地レポート3

交渉 ラストミニッツ -現地レポート3
半分以上のパラグラフが合意されないまま15日に最後の準備会合を終え、ブラジル政府に引き渡されました。
そして、16日夜にはブラジル政府が準備会合を踏まえた新たなテキスト出してきました。

ブラジル政府は20日からの本会合では、合意(セレモニー)だけができるように、
19日までに合意に至らなかったすべて章を削除しそうな勢いで、
かつ、合意させたい事項は提案国が他国を全て説得してから議題に乗せるようにと言っているようです。

各国政府、ブラジル政府の努力に感謝しつつも、取り纏めを急ぐために十分な議論ができないまま
成果文章が妥協の産物にならないか危惧しているようです。

本会合まであと2日、各国・各ステイクホルダーともに、最後の交渉チャンスと捉え
非常に活発に交渉やロビーが行われています。

特に、ユースはこれまで交渉文章に残っていた、次世代のためのオンブスパーソン/高等弁務官事務所
という案が、ブラジル政府の文章から消えていたことに対応し、
手分けして各国に賛同を求めるようにお願い回り、
また、交渉がはじまる会場前でもアクションが行っていました。

NGOでも、これまでの準備会合で積み重ねてきた議論が
ブラジル政府の文章では、多くの部分で弱められていることを受け、多くの懸念をしめしています。
特に、市民参加、情報アクセスの文脈がかなり弱められていること、
持続可能な開発委員会の提案も消えそうであることに対して多くの意見が出ています。


※写真は、交渉会場に入る政府代表団へのユースからの最後のアピール

北橋