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グリーン経済・IGES(地球環境戦略研究機関)のレポート




リオ+20特設ページにて様々な分析レポートを発行されているIGES(地球環境戦略研究機関)さんのグリーンエコノミーに関するレポートのご紹介します。



ゼロドラフトや各国意見から見えてきたリオ+20におけるグリーン経済の論点 (2012年2月)
IGES経済と環境グループ 蒲谷景氏
http://www.iges.or.jp/jp/rio20/commentary_201202.html

まず、グリーン経済の定義については、各国それぞれに様々な見解を有するため、唯一共通の定義を設定することには多くの困難が予想される。しかし厳密な定義に固執しないならば、グリーン経済は持続可能な開発を達成する手段であり、各国の開発レベルや優先課題を考慮して、それぞれに発展されるものであるという理解には現段階で合意が可能であろう。このような各国の開発レベルの相違を反映して、グリーン経済は共通だが差異ある責任に基づくべきであるという意見がある。その一方で、新興国の役割について深い議論が必要であるという意見も聞かれる。従来の先進国対開発途上国という二項対立が交渉を停滞させる可能性もあるため、まずはこれを打破するような議論の枠組を形成する必要があるのではないか。また、グリーン保護主義の防止が多くの国々から求められているところであるが、具体的にどのような政策を以てグリーン保護主義とするかなどの詳細な議論は未だなされていない。各国間の対立を未然に防ぐためにも、その内容に関する議論を早い段階から深めるべきだと考える。

つづき・・・

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リオ+20におけるグリーン経済の論点 (2012年2月)
http://enviroscope.iges.or.jp/modules/envirolib/upload/3516/attach/key_issues_green_economy_rio+20_jpn.pdf

本レポートでは、リオ+20 プロセスにおけるグリーン経済の議論の発展や、ゼロドラフトにおけるグリーン経済の議題、またリオ+20 プロセスで示された G20 諸国の見解を基に、リオ+20 におけるグリーン経済の論点を、「グリーン経済の原則」、「グリーン経済への移行を促す政策ツール」、「グリーン経済のための国際協力」と分類して整理し、今後の展望について考察した。



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「持続可能な開発につながるグリーン経済:
日本は世界の貧困撲滅を重視した政策への転換を!」

(IGESポリシーブリーフ第12号 2011年6月)
http://enviroscope.iges.or.jp/modules/envirolib/upload/3279/attach/pb_12_j_final.pdf