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毎日新聞 「11止 地球サミット20年 温暖化止まらず」



地球温暖化の目撃者: 地球サミット20年 温暖化止まらず
http://mainichi.jp/feature/news/20120319ddm016040029000c.html

毎日新聞 2012年03月19日 東京朝刊

 ◇検証会議開催の地元、より深刻に
 地球環境問題を世界共通の課題として捉えた地球サミット「国連環境開発会議」(1992年)から今年で20年。この間の取り組みを検証する「国連持続可能な開発会議(リオプラス20)」が、6月20~22日にブラジル・リオデジャネイロで開かれます。地球サミットは、気候変動枠組み条約や生物多様性条約が署名されるなど、地球環境保全や持続可能な開発の国際約束に道を開いた会議ですが、残念ながら地球環境の悪化はいまだ収まる気配を見せていません。
 リオプラス20の舞台であるブラジルでも、温暖化の影響は深刻化しています。マリーン・レゴ・ロチャさんは、アマゾン川河口にほど近い村で生まれ育ちました。昔は畑でキャッサバ芋やジュートを育て、粉や包装材を作って生計をたてていました。
 ところが最近は雨期が早まり、雨の激しさも増しています。アマゾン川の水位が早く上がるようになり、畑を使える期間が短くなりました。作物が成長する十分な時間はなく、畑が水没する冬には耐水性コンテナに苗を移して水面に浮かべ育てています。ヒョウタンを加工して作る民芸品や食器は現金収入を得られる名産品でしたが、今では激しくなった洪水のためヒョウタンのなる木が根こそぎ流されてしまいました。