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毎日新聞 「リオ+20:120カ国の首脳ら環境問題を議論」




リオ+20:120カ国の首脳ら環境問題を議論 危機意識の共有、歩み寄りが焦点
http://mainichi.jp/feature/news/20120402ddm016040025000c.html

毎日新聞 2012年04月03日 東京朝刊

 ブラジル・リオデジャネイロで「国連環境開発会議(地球サミット)」が開かれてから20年。6月20~22日に再びリオで「国連持続可能な開発会議(リオプラス20)」が開催される。約120カ国の首脳らが今後10年の経済・社会・環境のあり方を議論。環境に配慮した「グリーン経済」への移行を目指すことなどを盛り込んだ文書を採択する見通しだ。【藤野基文】
 合意文書素案は、エネルギーや食料の消費のあり方を見直し、持続可能な姿に転換するよう要求。先進国に対し、政府開発援助(ODA)を国民総生産(GNP)比0・7%とする国際目標の達成を求めている。また、先進国に温室効果ガス削減を義務づけた「京都議定書」(97年採択)の約束期間が今年で終了するのを受け、全ての主要排出国が参加する新枠組みの早期実施も求めた。

初めて本格的に環境問題が国際会議で論議されたのは72年にスウェーデン・ストックホルムで開かれた国連人間環境会議にさかのぼる。ローマクラブが「成長の限界」を発表し、人口増加や工業化がこのまま進むと食料不足や環境破壊によって地球上の成長が限界に達すると警告を発した。
 92年の地球サミットでは、地球環境保全の行動計画を示した「アジェンダ21」、過剰な生産・消費形態を改めるよう各国に勧告した「環境と開発に関するリオ宣言」を採択。国連気候変動枠組み条約と同生物多様性条約の署名が始まった。

・・・続く