2020年度「環境保全・生物保護 市民活動助成 “地球・自然・いのちへ”」助成金 選考結果について
本助成事業に対し、みなさまのご理解をいただき、計20件の応募をいただきありがとうございました。新型コロナウィルス感染拡大の影響により各団体の活動が制限されている中、限られた時間と情報では御座いますが、審査委員会では応募団体の皆さまからの申請書の情報を基に内容を精査し、必要に応じて確認させて頂きながら、慎重に審議させていただきました。ここに、2020年度「環境保全・生物保護 市民活動助成 “地球・自然・いのちへ”」助成金の選考結果を以下のとおり決定させていただきましたことをお知らせ致します。
審査員コメント
特定非営利活動法人NPOサポートセンター 常務理事・事務局長 小堀 悠
新規のプログラムにも関わらず、全国から申請をいただき、関心の高さがうかがえました。
新型コロナウィルスの影響下という予測が困難な状況での事業募集となりましたが、工夫をこらした応募が多くありました。
内容としては、団体が有している知識や経験のコンテンツ化に取り組む事業、Withコロナ環境を想定した新規プログラム作り、地域の環境保全を地道に継続していく活動などが目立ちました。
また、このような状況下だからこそ、あらためて関係者のニーズを確認すること、活動や事業の目的を再確認することなどによって、自組織が何を今、するべきなのかが整理されている申請内容については、とても説得力がありました。
今だからこそのチャレンジや、NPOや市民活動ならではの継続的な活動について、柔軟に取り組まれることを期待しております。
一般社団法人 環境パートナーシップ会議 副代表理事 星野智子
各地から多様性に富んだ応募をいただきました。
長年、地道な活動を続けていらっしゃる団体も、比較的新しい団体も、コロナ禍においても継続した活動をしようと努力されている様子をうかがうことができました。
採用となった活動では、地域住民の多世代の参加によって活性化が期待できる点や、実践と啓発の両方の活動が具体的に書かれている点、経済的自立も目指している点、地域のファンを増やすことが期待できる点などについて評価しました。団体も地域の環境も地域の人々もみんなが元気に持続可能な暮らしを営めるようなイメージを描きながら審査しました。
“コロナ対策でそれどころではない”と環境問題が置き去りにされてしまうような風潮もありますが、私たちの生命と健康の基盤を支える生物多様性の保全は欠かせない活動です。多様な手段で周囲とのコミュニケーションを増やして活動が継続できるよう願っています。
助成選考結果
助成団体総数13団体
番号 | 団体名 | 所在地 | 申請活動 プロジェクト名など |
助成額 (円) |
1 | 新治谷戸田を守る会 | 神奈川県横浜市 | 街なかの谷戸田を市民で次世代につなぐ取り組み | 350,000 |
2 | 特定非営利活動法人 棚田LOVER’s | 兵庫県 神崎郡 |
棚田での自然体験、生き物観察、石垣再生、発表・報告会による生態系保護・環境保全活動 | 500,000 |
3 | 特定非営利活動法人 森のライフスタイル研究所 | 東京都 千代田区 |
八王子市上川の里特別緑地保全地区における整備と景観が両立する里山の形成促進事業 | 1,000,000 |
4 | 特定非営利活動法人 オオタカ保護基金 | 栃木県 宇都宮市 |
いのち育む「サシバの田んぼ」で生き物キャンプ | 820,000 |
5 | ゆめみヶ丘岸和田まちづくり協議会 | 大阪府 岸和田市 |
みんなで木を植えよう | 490,000 |
6 | ひなた緑地遊学会 | 東京都 八王子市 |
緑地の資源の利活用 | 90,000 |
7 | 特定非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会 | 東京都 千代田区 |
ビオトープ池と昆虫の森の再生活動 | 960,000 |
8 | 特定非営利活動法人 中池見ねっと | 福井県 敦賀市 |
つるが再発見!山城から湿地へ、自然と歴史をめぐるウォーキングプロジェクト | 590,000 |
9 | 特定非営利活動法人 大雪山自然学校 | 北海道 上川郡 |
大雪山国立公園旭岳(国立公園内のカラス生態調査) | 900,000 |
10 | 一般社団法人 おらってにいがた市民エネルギー協議会 | 新潟県 新潟市 |
官民学連携EVを活用した教育と観光の地域循環共生圏トライアル事業 | 800,000 |
11 | 認定特定非営利活動法人 アトピッ子地球の子ネットワーク | 東京都 新宿区 |
みんなで考える「アレルギーと環境問題」 | 500,000 |
12 | 特定非営利活動法人 荒川クリーンエイド・フォーラム | 東京都 江戸川区 |
河川/海洋ごみ学習動画制作 | 550,000 |
13 | 籔の傍 | 京都府 日向市 |
昔の暮らしを体験する温故知新な竹林づくり | 450,000 |
真如苑 市民活動助成 環境保全・生物保護 市民活動助成 “地球・自然・いのちへ”
審査委員会:
小堀 悠 特定非営利活動法人NPOサポートセンター 常務理事・事務局長
星野智子 一般社団法人環境パートナーシップ会議 副代表理事
小林 誠 株式会社一如社 総務部 部長
藤本直宏 真如苑 社会交流部 社会交流課 課長