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毎日新聞 「リオ+20:成果文書案が難航 先進国と途上国、意見隔たり」



リオ+20:成果文書案が難航 先進国と途上国、意見隔たり
http://mainichi.jp/feature/news/20120416ddm016040006000c.html

毎日新聞 2012年04月16日 東京朝刊

 6月にブラジル・リオデジャネイロで開かれる「国連持続可能な開発会議(リオプラス20)」の成果文書のとりまとめが、当初の見通しより難航している。先進国と途上国の意見の対立からA4判19ページだった原案は206ページに膨れ上がっている。リオプラス20は、92年に同じリオで開かれた「国連環境開発会議(地球サミット)」から20年の節目に、「持続可能な開発と貧困根絶に向けたグリーン経済」のあり方などを約120カ国の首脳が集まり議論する。
 外務省によると、ブラジル政府が07年に開催を提案した時点では、先進国の間では「セレモニー的な会合になる」ととらえられていた。南アフリカ・ヨハネスブルクで開かれた02年の「環境・開発サミット」で、先進国は、途上国に環境問題の責任の一端を担わせたいとの思惑があったが、関心は開発に集まり、「国際会議では環境問題で目立った成果が得られない」との認識が強くなったからだ。