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毎日新聞 「総括の年 6月、リオで「国連持続可能な開発会議」

地球環境問題:総括の年 6月、リオで「国連持続可能な開発会議」
http://mainichi.jp/feature/news/20120109ddm016040026000c.html

毎日新聞 2012年01月09日 東京朝刊

 92年にブラジル・リオデジャネイロで開かれた「地球サミット(リオ会議)」から20年を迎え、6月20~22日に「国連持続可能な開発会議(リオプラス20)」が同じリオデジャネイロで開かれる。危機的状況にある地球環境問題を総括する年となりそうな今年の主な環境問題を巡る動きをまとめた。
 リオ会議では、地球環境保全の行動計画を示した「アジェンダ21(21世紀環境行動計画)」、過剰な生産・消費形態を改めるよう各国に勧告した「環境と開発に関するリオ宣言」などが採択された。また国連気候変動枠組み条約と同生物多様性条約の署名が開始された。これらは「リオの双子の条約」とも呼ばれる。
 リオプラス20は約120カ国の首脳が参加して、環境と経済を両立させるグリーン経済への移行と、持続可能な開発のための制度的枠組みを成果文書にまとめる。
 双子の条約は、先進国と途上国の責任や義務を明確に分けたのが特徴で、現在まで、国際社会が環境問題に取り組む原則となった。リオプラス20では、日本は新興国に対しても、地球環境保全や貧困解消などの課題解決に向けた役割を担うよう求める方針だ。